Brocciu ブロッチョ
コルシカに来てからずっと食べてみたかった念願のチーズ、Brocciu ブロッチョ/ブロッチオ をやっと買ってみた。
このチーズはコルシカ料理には欠かせないクリームチーズというか、フロマージュ ブロンというか、カッテージチーズというか、とにかく、やわらかくて固まってないチーズ。
すごくおいしかった Panette という、パンの中にこのBrocciuの入ってるお菓子をたべて、私もこのブロッチオ、使ってみたい!と思っていたのだ。
そのままで食べてみると、ほんのり塩味プラス羊乳の甘さがとってもおいしい!
せっかくなので、チーズケーキを作ってみた。Yahooのレシピ集から一番簡単なのを選んで。すごく簡単でおいしい!ちゃんとブロッチオの味もする。かなり幸せ。
今日のお昼ご飯はブロッチオ入りオムレツにしようかな。
ところで、このチーズ、名前がBroccio だったり、 Brocciu だったりする。コルシカ語では、Uの発音が "オ" となるので、フランス語表記とコルシカ語表記の違いなんだとおもう。
このコルシカ語、私にとっては結構やっかい。だってみんな、コルシカ語アクセントでフランス語を話すんだから。
もともとコルシカ語はイタリア語の方言のようなもので、(かつてフランスの知識人がラテン語で文章を書いていたように)コルシカ人はイタリア語で文章を書いていたようだ。その名残で、地名・人名はほぼイタリアン。発音の仕方もほぼイタリアン。
みんなが地名をイタリア語のように言うので、初めのうちは面白く思っていたが、そのせいで理解するのにちょっとタイムラグが。知らない地名は完全にイタリア語に聞こえる。知ってる地名にも、ワンクッション必要。
たとえばBastiaは、バースティァ とはじめの A にアクセントが来て(つまり英語のように、ほかより強く発音する)、さいごのAはかき消すように発音。(最後の母音を消え入るように発音するのが、コルシカ風らしい) Porto Vecchioは ポルト ヴェッキォ Bonifacioは ボニファッチォ つづりもイタリア風。フランスから遠いだけのことはある。
コルシカンたちのフランス語も、イタリア風。なんというか、文章の最後 (もしくははじめから終わりの直前まで) のイントネーションがあがり、その後下がる。これが基本。
たとえば、よく聞く言葉 "Attends, Ecoute" 「ちょっと、ねえ。」 "アトン、エクットゥ" 音符で言うと、太字の部分は、高い"ミ" 細字の部分は低い"ミ" くらいの感覚だ。 みんな声が高い。しかも両肩を上げながら発音する。両手でアクセントをつけつつ。彼らはパワフルだ。声もでかい。
コルシカ島では、町のそこらじゅうで寸劇をやってるような感じだ。
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